沼津市の住宅地価トレンド2023－沼津市の住宅地価の今

マイホームの購入を夢見るとき、建物と土地、そしてお金の話は切っても切り離せない関係です。みなさんは、最近の住宅用地の価格がどうなっているかご存じでしょうか？

アベノミクス以降、日銀の金融政策により低金利が続いてきましたが、昨今その政策が変更されるというニュースが話題となりました。
これにより、「いよいよ金利が上がるのでは？」という声が聞こえてきますが、今のところ住宅市場において急激な金利上昇は起きてはいません。

金利上昇の先行きもさることながら、住宅地の土地価格は現在どのようになっているか。
今回は、気になる沼津市の住宅地価についてまとめましたので参考にしてみてください。

住宅地価市場の現状

日本全体の住宅価格の状況

国土交通省の地価公示によると、住宅地の地価は全国平均で2年連続上昇し、その上昇率も拡大しています。
都市部を中心に地価の上昇が継続するとともに、地方でも上昇範囲が広がるなど、コロナ前の水準へ回復傾向。
ウィズコロナのもとで景気が緩やかに持ち直すのに伴い、地価も上がりつつあるようです。

静岡県の土地価格の状況

一方で、静岡県内の住宅地価は引き続き下がっています。
ただその下げ幅は減少してきており、生活利便性が良い住宅地に関しては地価が上がる傾向もみられました。

沼津市の住宅地価トレンドについて

沼津市の住宅地価は全体的に下落傾向

沼津市の住宅地価はアベノミクス以降の9年間で14.2％下落しました。
沼津駅から少し離れた北側のエリアでは地価が下がらずに横ばいになっている地点もありましたが、特に沿岸部では下落率が大きくなっています。
沼津駅近くの中心部でも、南側の沿岸寄りのエリアはここ7年間のデータで10％以上下落したところが多くあります。

人口の減少

地価下落の背景のひとつには、人口の減少があります。
世帯数はわずかに増加しているにもかかわらず、核家族化や高齢化が進み、沼津市の人口はここ10年で約1.5万人減少しています。

沼津市のほぼ全域で人口は減少していますが、特に沿岸部での減少が大きくなっています。
一方で沼津駅周辺と北側の一部エリアでは人口が増加しており、これは住宅地価の傾向と一致しています。

農地の宅地化

沼津市の住宅地価下落には、農地が住宅地化していることが最も大きな原因といわれています。
人口が増加している北部エリアにある岡宮地区にはまだ農地が多く残っていて、新しい住宅地が開発されている最中です。
農地が新たに住宅地に変わることによって、古くからある住宅地を買いたいという人は減ります。
そのため、新たな住宅地の周辺にあった古くからの住宅地価は下がりやすくなるのです。

今後沼津市の住宅地価はどうなる？

人口減少や農地の宅地化の影響で、沼津駅北側周辺の一部を除いて沼津市の住宅地価は下落傾向であることがわかりました。
では、今後はどのようになってゆく見通しなのでしょう？

国立社会保障・人口問題研究所が2018年に発表した沼津市の人口見通しによれば、2020年～30年の10年間で沼津市の人口は約1.8万人減少し、そのうち30・40代の子育て世代では約1.3万人の減少が予測されています。
それに加えて冒頭にお話しした金利上昇の影響などもあり、今後も市内全体で住宅地価は下がる可能性が高いと言えるでしょう。

“土地を買う”ということ

土地の購入は大きなお買い物ですから、誰しも失敗したくないと考えると思います。
「しかたないからこの辺りで妥協しておこう」などとネガティブな姿勢ではなく、「ここなら間違いない！自分にとって最高の土地だ！」と自信を持って土地を購入したいはずです。
しかし、今後もっと安くなるかもしれないからといって、いつまでも地価とにらめっこして待っているわけにはいきません。
値段だけでなく、幼稚園・保育園や学校、普段利用するスーパーや商業施設、病院や公共施設へのアクセスなど、土地選びのポイントはいくつもありますよね。
そういう意味で「土地選び」というのは「結婚」に似ていると言われることもあります。
100点満点の土地などというものはなかなかありませんから、その土地との出会いにビビッときたその時こそ、決断のタイミングなのかもしれませんね。

suzukuriは土地探しからあなたの家づくりをしっかりサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください！