「新しい家を建てよう!」と決心したとき、まず頭に浮かぶのは「住宅ローン、どれを選ぶべき?」という疑問ではないでしょうか?
家づくりは大きな決断ですが、ローンの選び方次第で将来の支払いに大きな差が出てきます。
最近は、物価が上がってきた影響で、住宅ローンの金利もじわじわと上昇中です。
実際に、銀行によっては金利がすでに上がっていて、今後さらに上がるかもしれないという状況です。
だからこそ、家づくりを進める前に「固定金利にするべきか?それとも変動金利か?」をしっかり考える必要があります。
この記事では、固定金利と変動金利の違いや、今後の金利の動き、そしてどちらを選べばよいのかについて、詳しく解説します。
あなたの家づくりを成功させるための重要なステップですので、ぜひ参考にしてください。
固定金利は、住宅ローンを借りたときに決まった金利がずっと変わらないタイプです。
たとえば、毎月の返済額が一定なので、将来にわたって支出が安定します。
安心感がありますが、その分、変動金利に比べると少し高めに設定されることが多いです。
変動金利は、市場の金利に応じて変わるタイプです。
金利が低いときは返済額が抑えられますが、金利が上がると返済額も増えてしまうリスクがあります。
金利は一定期間ごとに見直されますので、金利が急に上がると家計に負担がかかることもあります。
ここで改めて注目したい点として、最近、物価が上がりつつあり、日本の金利もそれに伴って少しずつ上がってきているという事実があります。
すでに一部の銀行では住宅ローンの金利を上げているところもあります。
これからさらに金利が上がるかもしれないという見方もありますので、こうした経済の動向からも住宅ローンの選び方は重要になります。
金利が今後も上がると予想される状況では、固定金利の安心感は大きな魅力です。
たとえば、月々の支払いが増えるリスクを避けたい人には固定金利がおすすめです。
子供の進学や老後の資金を確保しておきたいなど、長期的に安定した計画が求められる場合にも適しています。
一方、今の低金利を最大限に活用したい場合には、変動金利が魅力です。
特に、将来金利が上がっても対応できる人や、ローンの返済期間が短い場合には変動金利が向いています。
また、繰り上げ返済を考えている人にも適した選択肢です。
<前提条件>
・借入金額:3,000万円
・借入期間:35年
・固定金利:1.5%
・変動金利:初年度0.6%、5年ごとに0.5%上昇(10年後1.6%、15年後2.1%、20年後2.6%)
■固定金利のシミュレーション
固定金利の場合、借入期間中の金利が一定なので、返済額がずっと同じです。安心感はありますが、変動金利に比べると初めの金利が少し高めです。
■変動金利のシミュレーション
変動金利の場合、初めの数年間は低金利で、月々の支払いも少なく済みますが、将来的な金利上昇の影響を受けるため、返済額が上がるリスクがあります。
この例では、変動金利は初めの5年間は毎月の返済が約78,000円と固定金利よりも少なくなりますが、10年後には月々の支払いが約93,000円、20年後には約112,000円に上がっていきます。
このように、変動金利は初期コストが低く抑えられますが、金利上昇のリスクを受けやすいことがわかります。一方で、固定金利は金利上昇の心配がなく、安心して返済計画を立てられることがメリットです。
住宅ローンを選ぶ際には、まず自分のライフプランを考えることが重要です。
例えば、将来の収入の見通しや、家族のライフイベントを考えた上で、固定金利か変動金利のどちらが合っているのかを判断します。
また、今後の金利上昇に備えて、どれくらいリスクを取れるかも重要なポイントです。
変動金利を選ぶ場合は、早期に繰り上げ返済できるプランを持っていると、金利上昇のリスクを減らすことができます。
今後、日本の金利がどのように動くかは不確定ですが、経済が回復していくに連れて金利上昇の可能性は高まっています。
日本銀行の金融政策やインフレの影響も考慮して、金利が上がる傾向にあることを理解しておくと良いでしょう。
こうした最近の動向を踏まえたうえで、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかは、ここで述べたように、あなたの家計状況や将来のライフプランによって異なります。
固定金利は、安心して計画的に返済したい人に向いていますが、変動金利は、今の低金利を活かして少しでも返済を抑えたい人に向いています。
どちらにしても、将来のリスクをしっかりと見据えながら、最適な選択をすることが大切です。
suzukuriでは専任のハウジングアドバイザーがそれぞれのお客様に合わせた住宅ローンや住宅建築に関するご提案を行っています。最適な住宅ローンを選んで、マイホーム生活を充実したものにしていきましょう!
※本記事は2024年11月1日時点の情報を基に執筆しております。