令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
報道で伝えられる映像を拝見する限りですが、このたびの地震では瓦屋根の家屋の倒壊が多かったように見受けられました。
原因や根拠については今後の検証が急がれますが、推察するに①築年数の古さ、②瓦の重さ、③家屋の構造による影響などが考えられます。
今回は、地震に強い、耐震性の高い家づくりのポイントについて改めて確認しましょう。
建物の地震対策には、耐震・免震・制震の3種類があるというお話を以前取り上げました。
詳しくはこちら⇒地震に備える!住宅の耐震性について知っておくべきこと
その中でも最も一般的な「建物を強くする構造」であり、戸建て住宅やマンション、オフィスビルや学校など様々な建物で採用されている「耐震」についてみてみましょう。
「耐震」はその他の「免震」「制震」と比べると特殊な装置や器材を必要としないため、建設コストが安く済みます。
「耐震」は最も一般的に採用されている構造であるため、その他の「免震」「制震」ほどの特殊な工事が必要ありません。
ですから、工期もその分短くて済みます。
例えば「免震」では地下室が作れなかったり、免震装置の設置スペースを確保する必要がありますが、「耐震」ではそのような大きな制約がありません。
ただし補強用の筋かいや耐力壁のために、開口部の位置や大きさが制限される場合もあり得ますので、事前によく検討しましょう。
2000年に施行された法律に基づく、地震の揺れに対する強度を表す指針が「耐震等級」です。
耐震等級は1から3までの3段階あり、最も性能が高い耐震等級3は等級1に対して1.5倍の強度があります。
suzukuriの家はこの耐震等級3を標準としています。
※一部プランや使用により取得できない場合があります。
安心の理由は、構造・工法・基礎にアリ!
住宅の構造は大きく3つに分けられ、それぞれ特徴があります。
柱と梁で建物を支える伝統的な工法。
北米で主流の工法で、2インチ×4インチのサイズの木材を多く使用することからこのように呼ばれています。
住宅全体をパネルで覆い、地震の揺れを建物全体で受け止めるため、耐震性が高くなります。
工場生産できるため品質が安定し、大手ハウスメーカーで多く採用されています。
suzukuriの家は2×4(ツーバイフォー)工法を採用しています。
床・壁・天井の6面で建物を支える構造はとても頑丈で、縦横からかかる力や建物自体の重さを全体で受け止め、力を分散させて地震の影響や被害を低減させることができます。
また、家を支える土台のことを「基礎」といいますが、この「基礎」が安定していなければ、いくら強い構造や工法で家を建てても意味がありません。
日本の住宅で近年よく見られるのが、次の2種類の「基礎」です。
主要な部分にのみ基礎を作るのでコストが抑えられます。
点と線で支える構造で、部分的な強度でいえば次に紹介するベタ基礎よりも高くなる場合があります。
そのため、荷重が集中しやすい鉄骨造の住宅などで採用されることが多いです。
床下全体に基礎をつくり建物を面で支えるので、耐震性に優れています。
床下の地面をすべて厚いコンクリートで覆うため、湿気やシロアリ被害に対しても対策となります。
布基礎に比べて多くのコンクリートと鉄筋を使用するので、その分コストはかかります。
suzukuriの家の基礎はベタ基礎を採用しています。
地面から立ち上がっている部分と床一面を鉄筋を入れたコンクリートで一体化し、大きな面で支えるため荷重を分散でき、耐震性が高いのが特徴です。
最後に屋根について。
屋根の種類・素材によって、当然屋根の重さが変わります。
建物の重心が高いほど揺れが大きくなるため、屋根が重いと地震による影響も大きくなり、建物に高い負荷が掛かります。
そのため、軽い屋根にすることで重心を低く維持し、地震による影響を小さくすることができます。
屋根材としては、瓦、スレート、ガルバリウム、アスファルトシングルなど様々な種類があります。
重い屋根材には陶器瓦やセメント瓦があり、軽い屋根材にはスレートや金属屋根があります。
suzkuriの家ではガルバリウムとアスファルトシングルを屋根材として採用しており、軽量化した屋根を作ることで地震の影響を軽減できます。
工法、基礎、屋根の面から耐震性についてみてきましたが、いかがだったでしょうか。
大切なマイホームを地震の被害から守るための対策は、家を建てる時からしっかりと考えておきたいですね。
suzukuriでは、地震にも強い安全・安心な家づくりを全力でサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
納得のいく家づくりを、suzukuriと一緒に叶えましょう!